関連出版物


ここでは、作品に関係あるものとして、「参考を受けた」「影響された」と
公式、または非公式に発表のあった本、及び共通項のあると思われる本の紹介をしています

これを機に是非読んでみてはいかがでしょうか。

作品 出版物 内容
風の谷のナウシカ 『ギリシア神話小事典』 
バーナード・エヴスリン著 小林稔訳 
教養文庫 440円 絶版
本書に掲載された『オデュッセイア』に登場する、
パイアキアの王女の名前が『ナウシカ』の語源になっている。
『古典文学全集7 堤中納言物語』 
青江舜二朗著 
ポプラ社 824円
本書に入っている、「虫好きの姫(虫愛ずる姫君)」は、
ナウシカの発想の原点になった作品と言われている。
『地球の長い午後』
 ブライアン・W・オールディス著
伊藤典夫訳 
ハヤカワ文庫 640円
巨大植物が支配する荒廃した地球
という世界観が、根底で共通。
『植物と人間 生物社会のバランス』 
宮脇昭著 
NHKブックス 874円
宮崎駿氏の愛読書の一つ。
植物と人間の生態系バランスなどについて、
影響を受けたと思われる。
天空の城ラピュタ 『ガリヴァー旅行記2』
スウィフト著 中野好夫訳
岩波書店 550円 在庫なし
作品中で語られているように、
舞台そのものがラピュタの語源になっている。
『単独飛行』
ロアルド・ダール著 永井淳訳
早川書房 1650円
宮崎氏の愛読書のひとつ。
作品中のドーラ一家が乗っている「タイガーモス号」は、
著者のダール氏が搭乗した実在の戦闘機の名称。
『海賊の島』
J.R.タウンゼンド著 神宮輝夫訳
岩波書店 1553円
宮崎氏が作品制作中にスタッフに勧めていた本。
あるかないか程度の共通項。
となりのトトロ 『あさえとちいさいいもうと』
筒井頼子/林明子著
福音館書店 800円
作画時に林氏の絵本を何冊も持ち込んで参考にしたと言われている。
姉が行方不明の妹を探すという展開にも影響が感じられる。
『こんや銀河と森とのまつり』
宮崎駿著
ちくま文庫 1000円
著書内の「どんぐりと山猫」という話が、
トトロの原点であると、宮崎氏は語っていたという。
平成狸合戦ぽんぽこ 『愛蔵版妖怪画談』
水木しげる
岩波書店 2800円
妖怪大作戦のキャラクターおろく婆さんや、
つるべ落としのデザインなど、一部に影響がうかがえる。
映画のクレジットに「協力/水木しげる」とある。
『腹鼓記』
井上ひさし
新潮社 1400円 絶版
タヌキ達の命運を描いた大河喜劇小説。
映画のクレジットに「協力/井上ひさし」とある。
『0人間・八百屋だぬき』
杉浦茂著
ペップ出版 906円 絶版
タヌキ対人間の爆笑闘争劇。
本書は劇中でタヌキたちがやられた時の
変化形態のデザインの参考にされた。
『アニマルズ・クライシス 絶滅!』
文春文庫 583円 絶版
書中の「大東京のタヌキ事情」が都市狸の生態を描く契機に。
同書にコメントをした桑原紀子氏は映画の協力者。
もののけ姫 『和銅風土記 出雲のたたら師』
山内登貴夫著
角川選書 1165円 絶版
島根県出雲地方に伝わるタタラ製鉄の復元を記録したドキュメンタリー。
『もののけ姫』はこの著書のタタラ場内の描写に影響を受けている。
『日本の歴史をよみなおす』
網野善彦著
筑摩書房 1200円
作品に登場する非人・遊女・ハンセン病者など、あらゆる階層のモデルは、
本書で紹介されている絵巻などから材を得ている。
『栽培植物と農耕の起源』
中尾佐助著
岩波新書 700円
宮崎氏が学生時代に影響を受けた本で、
本書についての熱烈な書評を書いている
(雑誌『世界(88年6月臨時増刊号)』にて)。
『照葉樹林文化論』の原点とされる本で、作品中の照葉樹林の源泉に。
千と千尋の神隠し 『霧のむこうの不思議な町』
柏葉幸子著
講談社 1400円
本書の映画化企画検討会が発端となり、
結果的には完全なオリジナル作品に。
序盤の展開や「働かざるもの食うべからず」
をモットーにしている意地悪老婆などに影響が。
『江戸東京たてもの園物語』
江戸東京たてもの園・スタジオジブリ
1600円
「江戸東京たてもの園」は、どう映画の舞台のモデルとなったことは有名。
制作発表もここで行われた。鈴木氏や宮崎氏が好んで散策している場所。
『クラバート』
オトフリート・プライスラー著
中村浩三訳
偕成社 1500円
宮崎氏が好きだと語る児童文学。最新版では帯に推薦文を書いている。
ラストの選択のシーンなどに影響が伺える。