魔女の宅急便'89
Kiki's Delivery Service


おちこんだりもしたけれど、私は元気です。




キキは13歳の普通の女の子。ただ他の子と違うのは、
魔女であるということだけ。
魔女はしきたりで、13歳の満月の夜、
自立のために一人立ちしなくてはなりません。
飛ぶ能力しかない魔女のキキが、1年間知らない町で、
自分を認知してもらうための、修行が始まります。



製作 徳間書店・ヤマト運輸・日本テレビ放送網
原作/脚本・監督 角野栄子/宮崎駿
プロデューサー 宮崎駿
音楽 久石譲
作画 大塚伸治・近藤勝也・近藤喜文
美術 大野広司
色指定 保田道世
挿入歌 「ルージュの伝言」(歌 荒井由実)
「やさしさに包まれたなら」(歌 荒井由実)
キャスト
キキ
(高山みなみ)
魔女のコキリさんと、人間のオキノさんの間に生まれた、普通の13歳の女の子。
魔女のしきたりにより、一人立ちをするために、黒猫のジジと共に、
コリコの町へ1年間の修行に出かける。魔女としては飛ぶ能力しかない。
オキノ
(三浦浩一)
キキのお父さん、40歳。妖精や魔女についての伝説や民話を研究している民俗学者。
のんびりとした性格で、キキ思い。
コキリ
(信沢三恵子)
キキのお母さん。長い伝統を持つ、正真正銘の魔女。薬を作るなど、
魔女としての能力に長ける。母親としても優秀。
ジジ
(佐久間レイ)
魔女のしきたりにより、キキが生まれた時から一緒にいる黒猫。
キキのことを良く知っている、よき理解者でもある。
ウルスラ
(高山みなみ)
画学生、18歳。男っぽい、かざらない性格。知的センスは抜群だが、
ぞんざいな言葉づかいに隠れている。キキの相談相手であり、親友。
トンボ
(山口勝平)
13歳、飛行クラブに入っている。飛ぶことにあこがれている都会っぽい少年。
見た目とは違い、頭がよく快活。一緒に遊ぶと楽しそうな少年。
おソノさん
(戸田恵子)
パン屋のおかみさん。青春時代にはそれなりにツッパった経験をもつ。
ものわかりがいい割にサバサバしている。無口なだんなさんのため、
カカア天下になっているが、亭主のことは愛している。
老婦人
(加藤治子)
電化製品嫌いのお手伝い、バーサと暮らしている。孫娘の誕生祝に暖かい食べ物を作る。
コピー おちこんだりもしたけれど、私は元気です。
制作期間
上映時間
作画枚数
使用色数
'88.4.1〜'89.7.17
102分46秒12コマ
67,317枚
462色
配給
公開
東映
1989.7.29
配給収入 21,7億円




コリコの町のモデルはどこ??
大きな時計台のある、コリコの町は時にはパリ、時にはサン・フランシスコ、
東京の銀座、はたまた北欧や南欧といったヨーロッパの香りがするすごいところです。
制作に入る前、監督以外のメインスタッフはスウェーデンのストックホルムや、
ゴドランド島ビスビーへ、そして監督自身はアイルランドへロケハンに行って、
映画のイメージを膨らませたそうです。
キキの町はスウェーデンのストックホルムがメインですが、
キキが町に降りる時の夜景はタスマニア(オーストラリア)のホバートであり、
キキの乗った電車はオーストラリアのインディアンパシフィック号です。
ちなみにタスマニアのロスには、
キキのモデルになったパン屋さんがあり、二つ有るらしいのですが、
一つにはキキの部屋なるものもあるので、チャンスが有れば泊まることもできるそうです。
また
同じくオーストラリアのメルボルンのフリンダース駅には、
あの時計台があるそうです。
見た目はイタリアっぽいのになんか不思議な感じですね。
ちなみにオーストラリアという国はジブリの作品において、
モチーフになることが多く、実はラピュタやナウシカのモチーフにも
なった場所があります。


本当は違っていたラストシーン!
田舎から出てきた女の子がお店を開くこの作品のラストは、初め監督の"小品にしたい”という想いから、
キキがウルスラと話して元気になるというところで終わっていたそうです。